広い土地の売却方法とその注意点

広い土地を相続したけど、売却したい。広い土地で売れるのか？売る時の注意点等ご説明します。

広い土地は売却するのが難しい？
広い土地は用途地域によって売りやすい場合もあります
広い土地の販売方法
まとめ

広い土地は売却するのが難しい？

広い土地と言っても何㎡以下なら売りやすい？幾ら以下なら売りやすい？

高崎市でお話しますと

・市街化区域
　250㎡（約75坪）以下
　金額2,000万円以下
　※評価が高いところと低いところによって差はあります。
　　高崎駅周辺でしたら関係無く売れます。
　

・市街化調整区域
　400㎡（約121坪）以下
　金額1,500万円以下

住宅地として売れるかどうかで売りやすくも売りづらくなります。

上記の説明でわかる通り広い土地の売却が難しい理由ですが

・住宅地としては広すぎる土地は住宅地以外になるので購入者が絞られる。

・土地が広いので売却金額が高くなる。

広い土地は用途地域によって売りやすい場合もあります

住宅地以外で広い土地を購入する人は、店舗用地、事務所用地、アパート用地

工場用地、倉庫用地など・・・。

しかし、上記の建築をする際は用途地域によって建築できるものと

建築できないものがあるため、用途地域によって売りやすくもなります。

用途地域とは以下になります。
住宅と共同住宅（アパート等）は工業専用地域以外は建築できます。

段々下に行くと、建築できる用途が広がります。

用途地域	建てられる建築物
第一種低層住居専用地域	住宅、共同住宅
第二種低層住居専用地域	〃　床面積150㎡以下の一定の店舗
第一種中高層住居専用地域	〃　床面積500㎡以下の一定の店舗
第二種中高層住居専用地域	〃　床面積1,500㎡以下の一定の店舗　　　1,500㎡以下事務所（2階建以下）
第一種住居地域	〃　床面積3,000㎡以下の店舗　　　事務所、ホテル、一部遊技場
第二種住居地域	〃　第一種住居地域のものに加え　　　カラオケボックス、パチンコ屋
準住居地域	〃　第二種住居地域のものに加え　　　倉庫業倉庫
近隣商業地域	〃　店舗、事務所、ほとんどの対応可
商業地域	〃　近隣商業地域に加え　　　キャバレー
準工業地域	〃　ほとんどの対応可
工業地域	〃　おもに工場
工業専用地域	住宅、共同住宅は×　　おもに工場

第一種、第二種低層住居専用地域、第一種中高層住居専用地域
までは建築できる制限があるので、広い土地は売りづらい場合があります。

高崎市でいうと、箕郷町は無指定地域がありまして
無指定はわりと何でも建築OKです。

広い土地の販売方法

広い土地の販売方法を説明します。

住宅地の場合

●不動産会社や建売会社への買取

広い住宅地は購入希望者が少ないので、不動産会社や建売会社に買ってもらい

ます。買った会社は土地分譲や建売分譲をしますので、広い土地に道路を新設

したり、境界擁壁工事、上下水道の引込工事をしますので相場より安くなります。

工事費用で1,000万円以上はかかってしまうので安くなるのは当然ですね。

高額で売却したいため、売主様自身が土地を分割し区画分けして販売している
時があります。しかしこの販売方法は不動産業の免許を持たず不動産を売買し
たという宅建業法違反になります。不動産を反復継続して不特定多数の人に売
却を行う事が業法違反となるんですね。
なるのですけど、この線引きが難しく、現実には厳格な取り締まりはされてい
ません。今までで捕まった人も聞いたことが無いですね。

住宅地以外（店舗、事務所等）

●店舗、事務所用地を探している人へ仲介

店舗や事務所、倉庫、工場など探している人は常にいます。

300～500坪の土地を探している人が特に多いですね。

当社でも、この手の問い合わせが一番多いです。

高崎で土地が広く、建築できる用途地域を探すと中々無い

んですね。

売却依頼を受けるとすぐ決まるなんてことは良くあります。

高額売却できる可能性も高くなります。